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2024年の日本の銀行におけるKYC動向に関するレポート

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2024年のKYC(顧客確認)とオンボーディングに関する動向調査の結果が出ました。テクノロジーの導入が進んでいることは明らかですが、優れた顧客体験を生み出すKYCの自動化については、まだ道のりは長いようです。

Fenergoは、グローバル投資銀行業務および商業銀行の日本人法人において150名以上のCOO(最高業務執行責任者)、CCO(最高コンプライアンス責任者)、CRO(最高リスク管理責任者)、CIO(最高情報責任者)を対象に調査を実施しました。 このデータは、昨年の調査以降に規制要件や世界的なマクロ経済要因がKYCに与えた影響、銀行における顧客のオンボーディング、監視、管理の実態を物語っています。

 2023年、Fenergoが年次で実施しているグローバル投資銀行を対象とした調査では、48%の銀行において、顧客がオンボーディングの過程で離脱してしまう状況が発生しているというKYC環境を浮き彫りにしました。この数値の変化が何を物語るのか、またその理由について、さらに銀行業界全体のKYCに関する多くの重要な洞察を分析します。

AML(マネーロンダリング防止)規制への準拠を怠ったことによる世界的金融制裁により、2023年には金融機関に66億ドルの損失が生じましたが、2024年前半には制裁金が31%急増し、さらなる問題が浮上しています。

2024年に銀行は、規制要求や世界的な経済的課題に対してどれだけうまく対応できたのでしょうか。

本レポートでは、Fenergoは次のことを明らかにします。

KYCとオンボーディングが顧客離れを加速させている理由

2024年のKYCコンプライアンスに実際に費やした時間とコスト

2024年に銀行がテクノロジー投資を重視しているリスク領域

依然としてレガシーテクノロジーが主流の領域とAI(人工知能)が適用されている領域