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Fenergo(フェナーゴ)、元日銀審議委員 白井さゆり氏による、金融機関におけるESGコンプライアンスに関する解説記事を公開

News Release 

報道関係各位 

2023年X月XX日 

Fenergo Japan株式会社 

Fenergo(フェナーゴ)、元日銀審議委員 白井さゆり氏による、金融機関におけるESGコンプライアンスに関する解説記事を公開 


銀行は日本で最も情報開示が進んでいるが、ESG先進国と比べるとまだ不十分 

 アイルランドのフィンテック企業のFenergo(CEO:マーク・マーフィー、本社:ダブリン、以下 フェナーゴ)は、日本の金融機関におけるESG(*1)コンプライアンスの重要性について、元日銀政策委員会審議委員で慶應義塾大学教授の白井さゆり氏へのインタビューをまとめた解説記事「なぜESGコンプライアンスが日本の金融機関にとって重要なのか」をフェナーゴ社ウェブサイトに本日公開しました。 
  

ESGコンプライアンス 解説記事URL: ##ClodaghにURLを共有いただいた後、貼付。 

 
 フェナーゴは、金融政策や国際金融に精通し、脱炭素・ESGに詳しい元日銀政策委員会審議委員で慶應義塾大学総合政策学部教授の白井さゆり氏にインタビューし、ESG関連規制やデューデリジェンスに関する世界のトレンド、日本の金融機関の対応についての解説記事を公開しました。 

 白井氏は、日本の金融機関でのESG関連の情報開示について、「形式的に開示要件が整っていても、本当に金融機関の投融資に関連する温室効果ガス排出削減につながるのか、説得力ある戦略を示していくことが次第に問われる」と指摘し、「収益機会を失うことなく、政府にも政策提言をするなど働きかけを進め、業界をあげて行動してほしい」と提言しています。                   

 近年、国際社会がテロや戦争などの脅威に直面し、FATF(Financial Action Task Force:金融活動作業部会)は、違法な野生動植物•森林資源•鉱物の取引や、悪質な廃棄物投棄などの「環境犯罪」に係るマネー・ローンダリング対策を優先して取り組むべき分野と位置付けています。また、環境問題や人権問題などへの関心の高まりを背景にESG投資の拡大傾向が続いており、欧州を中心に、ESG関連の法規制が新たに制定されています。日本の金融機関においては、アンチマネーロンダリング(AML:金融犯罪やテロなどを行うための資金供与を防止すること)関連対策強化が喫緊の課題であり、今後は環境犯罪やESG法規制の動向を把握し、投融資先である顧客企業の財務情報だけでなく、サプライチェーン含めた非財務情報に関する適正な評価と継続的なモニタリングをこれまで以上に厳格かつ適切に行うことが求められます。 

 フェナーゴは、120以上の国や地域の規制要件に対応し煩雑な業務プロセスを自動化するCLM(*2)統合ソリューションや金融機関が世界のESG規制義務を履行するためのソリューションを提供し、企業のリスク管理、コンプライアンス強化、顧客体験向上に貢献していきます。 

*1 ESG:Environment Social Governance、環境、社会、ガバナンスの略。ESGコンプライアンスとは、ESGに関わる法令や社内規程の遵守および社会規範や企業倫理を尊重すること                    *2 CLM:Client Lifecycle Managementの略。新規取引時から取引終了まで顧客を管理する仕組み  

 

■解説記事目次 

  1. FATFが優先分野と位置づける「環境犯罪」とは 

  1. 気候変動関連の会社訴訟が増加、大手金融機関の違反も 

  1. ESG関連の法規制の動きが活発化するEU諸国 

  1. ESG関連情報開示の基準「TCFD」と「ISSB」 

  1. 世界のESG情報開示の潮流に追随する日本 

  1. 銀行は日本で最も情報開示が進んでいるが、ESG先進国と比べるとまだ不十分 

■解説記事サマリー  (1.および4.については別紙参考資料 ■解説記事抜粋 参照) 

  1. 環境犯罪の中でも「森林の違法伐採」「鉱物資源の違法採掘」「有害廃棄物」の3つが最も深刻な問題であり、日本の銀行も環境犯罪のAMLに取り組んでいかねばならない。 

  1. 過去30年間で企業に対するESG関連の訴訟は25%増加しており、金融機関においても訴訟を受けたり制裁金を課されたりする事案が発生している。 

  1. 2025年より適用となる「欧州森林伐採規則(EUDR)」ほか各種ESG関連の規制は、EU域内で事業を行う日本の企業も対象となるため、ガバナンスを確立し、サプライチェーンのチェックを行う仕組みが必要。 

  1. ESG関連の情報開示の重要な規制が「TCFDガイドライン」と「ISSB基準」であり、さらなる情報開示を義務付ける動きが各国で拡大している。 

  1. 気候変動に関する日本の情報開示はまだ不十分だが、G7の一員として、日本はアジア諸国の手本となるよう率先して情報開示すべき。 

  1. 日本で相対的に一番情報開示が進んでいるのが銀行、しかしESG先進国と比べるとまだ不十分であり、金融機関自ら社会的課題解決に取り組み、積極的なESG情報開示が必要不可欠である。 

 
本解説記事の内容を引用の際は、必ず「Fenergo(フェナーゴ) ESGコンプライアンス解説記事より」の記載をお願いします。 
 

<ESGコンプライアンス 解説記事URL> 
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* 本リリースに記載されている内容は予告無く変更することがあります。  
* 本リリースに記載されている会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。 
 

■フェナーゴ社について     https://fenergo.com/ 
 フェナーゴは、顧客ライフサイクル管理(CLM)プラットフォームのリーディングプロバイダーです。新規顧客の獲得からオンボーディング、継続的な顧客管理まで、顧客ライフサイクルのあらゆるプロセスが網羅されており、顧客情報や行動の全社レベルでの管理が可能です。フェナーゴの「ESGコンプライアンス」は、金融機関がESG 規制義務を履行するためのソリューションです。金融機関の顧客のデータ取得を効率化し、サプライチェーンの階層を可視化してESG評価を適用し、外部のESGデータプロバイダーの情報を用いてサプライチェーン含めた顧客のESGリスクを自動的に計算します。フェナーゴは、HSBC、UBS、BNYメロン、スコシアバンク、モントリオール銀行、BBVA、ウエストパック銀行、RBS、RBC、サントラスト、日興セキュリティーズ・アメリカなど世界有数の金融機関に導入実績があります。 
本社 :アイルランド ダブリン 
設立 :2009年 
CEO :マーク・マーフィー 
日本責任者:デニス・スウィニー 
 
 
■報道関係者お問合せ先  
ISBマーケティング株式会社 牧 末田 
TEL:03-4434-5227 / 080‐3411‐1787 support@isbm.jp 
https://isbm.jp/contact/ 

 
参考資料: 
■白井さゆり教授プロフィール   
 

慶應義塾大学総合政策学部教授 

専門分野は金融政策、マクロ経済、国際金融、日本・世界経済(欧州、米国、中国など)、ESGファイナンス、グリーン金融政策・金融規制など。国際通貨基金エコノミストや日銀政策委員会審議委員を歴任。慶應義塾大学教授を務めるかたわら、アジア開発銀行研究所のサステナブル政策のアドバイザーも兼任しアジアの気候政策や気候ファイナンスの動向をウオッチしている。また金融政策の最前線で活躍した経験を活かし、日本経済や世界経済についての様々な情報を国内外に向けて発信中。国内外のテレビなどでコメンテイター、解説者としても活躍。『SDGsファイナンス』(2022年、日経BP)、『カーボンニュートラルをめぐる世界の潮流~政策・マネー・市民社会』(2022年、文真堂)ほか英語の著作など多数。 

 
 

 
■解説記事抜粋 

1.環境犯罪の中でも「森林の違法伐採」「鉱物資源の違法採掘」「有害廃棄物」の3つが最も深刻な問題であり、日本の銀行も環境犯罪のAMLに取り組んでいかねばならない。 

 

4.ESG関連の情報開示の重要な規制が「TCFDガイドライン」と「ISSB基準」であり、さらなる情報開示を義務付ける動きが各国で拡大している。 

 

本解説記事の内容を引用の際は、必ず「Fenergo(フェナーゴ) ESGコンプライアンス解説記事より」の記載をお願いします。